YouTube Vancedってもう使えないの?
代替手段はある?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
バッググラウンド再生や広告ブロック機能など、YouTubeプレミアムと同程度の機能を無料で利用できたYouTube Vancedですが、2022年に開発が終了し、利用できなくなりました。
当記事ではYouTube Vancedが利用できなくなった理由や代替手段などについて解説します。
代替手段としておすすめのVPNサービスについても紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。
- YouTube Vancedは現在利用できない
- 代替手段としてはVPNの利用がおすすめ
- VPNを利用する場合はYouTubeプレミアムが安い国に接続できるかが重要
※2024年11月時点
VPNラボは、Webマーケティング会社「株式会社オークス」を運営する、げんたが監修しています。VPNの使用歴は約3年。これまで20カ国以上旅をしながらVPNを使用。
YouTube Vancedとは?
「YouTube Vanced」はAndroidで利用できたYouTube関連アプリです。
YouTubeを提供しているGoogleがリリースしたものではなく、サードパーティ製の非公式アプリで、YouTubeに関する様々な機能が搭載されていました。
YouTube Vancedで利用できた主な機能は以下の通りです。
- バックグラウンド再生機能
- 広告ブロック機能
- ピクチャー・イン・ピクチャー(PiP)機能
- 低評価数表示機能
特にバックグラウンド再生機能や広告ブロック機能は、公式のYouTubeアプリでは有料のYouTubeプレミアムに登録しないと利用できません。
YouTube Vancedを利用すれば、有料でないと利用できない機能が使用できたため、Androidユーザーに人気のアプリでした。
しかし、2022年3月14日に突如配信が終了されました。
以降もダウンロード済みのアプリは利用可能でしたが、2023年4月あたりから利用できなくなる人が増え、現在は完全に利用できなくなっています。
YouTube Vancedが使えなくなった理由
YouTube Vancedが使えなくなった理由は、Googleから開発中止の要請を受けたためです。
バックグラウンド再生をはじめとしたYouTubeプレミアムの機能を無料で提供していたことは、Googleのサービス利用規約に違反しています。
特に広告ブロック機能は広告で収益を得ているYouTubeにとって、直接的に業績を脅かす機能です。
また、アプリ名に「YouTube」を含めていることや、ロゴを複製していることも権利侵害にあたります。
以上を踏まえて、GoogleはYouTube Vancedの開発陣に法的措置を示唆した警告を行いました。
結果、YouTube Vancedの開発陣はYouTube Vancedの開発を即時中止し、サービスの提供も停止されました。
現在は偽サイトが横行している
上記の背景もあり、現在YouTube Vancedは提供されていません。
※2024年11月時点
YouTube Vancedのダウンロードが行えることを謳ったサイトもネット上に点在していますが、公式のものではなく、アプリをダウンロードするのは危険な状況となっています。
非公式サイトでアプリをダウンロードした場合、ウイルス感染や情報漏洩のリスクがあります。
もし実際にYouTube Vancedをダウンロードできたとしても、YouTube Vanced自体のサービスが終了しているため、機能面に問題がある可能性が高いです。
YouTube Vancedの代替手段
YouTube Vancedの代替手段としては、以下のようなものがあります。
- Braveブラウザを利用する
- Youtube Revancedを利用する
- VPNで安くYouTubeプレミアムに加入する
基本的に、バックグラウンド再生や広告ブロックといった機能を利用したい場合は、YouTubeプレミアムに加入するのが無難です。
VPNを利用すればYouTubeプレミアムに安く加入することができます。
それぞれの手段について詳しく見ていきましょう。
Braveブラウザを利用する
1つ目の代替手段はBraveブラウザを利用することです。
Braveブラウザはネットにおけるプライバシーの保護を重視したブラウザで、トラッキング防止機能や、広告ブロック機能が搭載されているのが特徴です。
スマートフォンアプリ版ではバックグラウンド再生にも対応しており、YouTube Vancedの代替手段として十分に活用できます。
ただし、スマートフォンアプリ版では一部の機能が制限されており、公式のYouTubeアプリよりも操作性は低いです。
また、最近では広告ブロック機能を利用するとYouTubeが視聴できないという報告も上がっており、将来的に完全対策される可能性があります。
Youtube Revancedを利用する
2つ目の代替手段は「Youtube Revanced」を利用することです。
Youtube RevancedはYouTube Vancedの後継として開発されたパッチ適用ツールで、公式のYouTubeアプリにパッチを適用することで、YouTube Vancedと同様の機能を利用できます。
利用する際にはダウンロードしたAPKファイルをアプリに適用しなければならないため、アプリをダウンロードするだけだったYouTube Vancedと比較すると、複雑な操作が必要です。
また、Youtube Revancedは2022年12月に権利侵害を主張されており、今後YouTube Vancedと同様に利用できなくなる可能性があります。
VPNで安くYouTubeプレミアムに加入する
3つ目の方法はVPNを利用したYouTubeプレミアムへの加入です。
VPNとはインターネットなどの通信網に仮想的な専用回線を構築する技術で、基本的にはセキュリティの向上を目的として活用されます。
一般的なVPNサービスを利用すると、サービスを提供する企業が世界各国に設置したVPNサーバーを経由してインターネットに接続することになるため、接続したサーバーに帰属したIPアドレスでインターネットにアクセスすることが可能です。
YouTubeプレミアムをはじめとしたサブスクリプションサービスは、地域によって料金が異なることが多いです。
VPNを利用すれば、接続したサーバーが設置されている地域からアクセスしていると認識されるため、YouTubeプレミアムに当該の地域の料金で登録できます。
そのため、YouTubeプレミアムが安い地域のサーバーに接続して登録を行えば、従来よりも安くYouTubeプレミアムに加入することが可能です。
Youtube Revancedの利用方法
YouTube Vancedの代替手段としてYoutube Revancedを利用する場合、まずAndroidのスマートフォンでYouTube Revancedのサイトにアクセスしましょう。
続いて、サイト内にある以下のボタンを全てタップして、apkファイルをダウンロードします。
- DOWNLOAD APK
- DOWNLOAD Micro G
- DOWNLOAD[inotia00]
最後にダウンロードしたapkファイルをそれぞれインストールすれば、YouTube Revancedを利用可能です。
YouTube Vancedの代替手段として使えるVPNアプリ5選
YouTube Vancedの代替手段としておすすめのVPNアプリは以下の5つです。
サービス名 | Surfshark | CyberGhost | PIA | NordVPN | ExpressVPN |
---|---|---|---|---|---|
本拠地 | オランダ | ルーマニア | アメリカ | パナマ | ヴァージン諸島 |
料金(税込) | 月額308円~2,678円 | 月額320円~1,790円 | 月額270円~1,480円 | 月額640円~2,430円 | 月額8.33ドル~9.99ドル |
サーバー数 | 3,200台 | 9,600台以上 | 25,000台以上 | 6,400台 | 3,000台以上 |
サーバー設置国 | 100ヶ国 | 100ヶ国 | 91ヶ国 | 111ヶ国 | 105ヶ国 |
同時接続台数 | 無制限 | 最大7台 | 最大10台 | 最大10台 | 最大8台 |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、Chormeなど | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、Firefoxなど | Windows、MacOS、Linux、Android、iOSなど | Windows、MacOS、Linux、Android、iOSなど | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、AppleTVなど |
ノーログポリシー | あり | あり | あり | あり | あり |
返金保証期間 | 30日間 | 最大45日間 | 30日間 | 30日間 | 30日間 |
それぞれYoutubeプレミアムに安く加入できる国にサーバーが存在するので、料金や機能も加味して自身に合ったものを選択しましょう。
1.Youtubeプレミアムが安い複数の国を選べて低価格な「Surfshark」
- 無制限の同時接続数
- 2年契約なら月額306円で利用可能
- 約840円~990円でYoutubeプレミアムを利用可能
- 単月契約だと料金が高め
- サポートが英語のみ
Surfsharkは日本よりもYoutubeプレミアムが安い複数の国にVPNサーバーを保有しています。
Surfsharkで接続できるYoutubeプレミアムが安い国は以下の通りです。
- カザフスタン(約840円)
- モロッコ(約920円)
- サウジアラビア(約990円)
特にカザフスタンの料金が安くなっており、日本で契約した場合よりも340円ほど料金を抑えられます。
Surfsharkは同時接続台数が無制限なので、家族などで利用したい人におすすめです。
上記以外にも様々な国に接続できるので、地域制限がかかってるサービスにアクセスしたい時にも使いやすいVPNとなっています。
ただし、サポートが英語のみである点には注意が必要です。
要素 | Surfshark |
---|---|
本拠地 | オランダ |
料金(税込) | 月額308円~2,678円 |
サーバー数 | 3,200台 |
サーバー設置国 | 100ヶ国 |
同時接続台数 | 無制限 |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、Chormeなど |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | 30日間 |
\ 30日間返金保証 /
Surfsharkの評判や口コミについては、以下の記事をご覧ください。
2.複数の国を選べて通信の安定性が高い「CyberGhost」
- 用途に合わせた専用サーバーがある
- 9,600台以上のサーバーを保有
- 約840円~990円でYoutubeプレミアムを利用可能
- 特定のサービスが利用できない
CyberGhostも、Youtubeプレミアムが安い複数の国に接続することが可能です。
接続が可能な国はSurfsharkと同様、以下の国となっています。
- カザフスタン(約840円)
- モロッコ(約920円)
- サウジアラビア(約990円)
Surfsharkと比較すると最大接続台数は少ないですが、サーバー数が多いため、各サーバーの負荷が少なくなり、通信が安定しやすいです。
加えて、ゲームや動画視聴など、ユーザーの用途に応じて接続するサーバーを分けているため、他の用途で利用するユーザーの影響を受けづらくなっています。
ただし、料金についてはSurfsharkよりもわずかに割高です。
接続台数や料金で選ぶならSurfsharkを選択し、通信の安定性を求めるならCyberGhostを選択するのが良いでしょう。
結果的に大手のVPNの中でも特に通信が安定しやすいVPNとなっています。
要素 | CyberGhost |
---|---|
本拠地 | ルーマニア |
料金(税込) | 月額320円~1,790円 |
サーバー数 | 9,600台以上 |
サーバー設置国 | 100ヶ国 |
同時接続台数 | 最大7台 |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、Firefoxなど |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | 最大45日間 |
CyberGhostについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
3.利用料金が安くカザフスタンサーバーが利用できる「PIA」
- 2年契約で月額270円は破格
- サーバー数が随一
- 約840円でYoutubeプレミアムに登録可能
- 通信速度は控えめ
- 2ヶ月間の無料プランあり
PIAは月額270円から利用可能なVPNサービスです。
カザフスタンサーバーが利用できるため、接続すること約840円でYoutubeプレミアムに登録できます。
PIAの料金と合わせても約1,110円で利用でき、当記事で紹介するVPNで最も価格を抑えることが可能です。
また、サーバー数が25,000台以上存在するため、通信が安定しやすいのも大きなメリットといえるでしょう。
ただし、Youtubeプレミアムの料金が安くなる他の国にサーバーが設置されていないため、カザフスタンからのYoutubeプレミアムの契約に規制が入った場合、代替手段がなくなるリスクがあります。
2ヶ月間の無料プランも用意されているので、気軽に利用できる点も優れているVPNといえるでしょう。
要素 | PIA |
---|---|
本拠地 | アメリカ |
料金(税込) | 月額270円~1,480円 |
サーバー数 | 25,000台以上 |
サーバー設置国 | 91ヶ国 |
同時接続台数 | 最大10台 |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Linux、Android、iOSなど |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | 30日間 |
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PIAについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
4.月額約840円のカザフスタンサーバーが利用できる「NordVPN」
- 1,400万人のユーザーが利用している信頼性
- 暗号強度の高い「AES256bit」を採用
- サーバー設置国数・サーバー数ともに高水準
- 約840円でYoutubeプレミアムに登録可能
- 料金は若干高め
NordVPNは世界中で1,400万人以上が利用している大手のVPNサービスです。
Youtubeプレミアムが安い国としてはカザフスタンとモロッコに接続でき、カザフスタンに接続すれば約840円でYoutubeプレミアムに契約できます。
VPN自体の品質も高く、ユーザー数の多さに裏付けられた信頼性が強みのVPNです。
要素 | NordVPN |
---|---|
本拠地 | パナマ |
料金(税込) | 月額640円~2,430円 |
サーバー数 | 6,400台 |
サーバー設置国 | 111ヶ国 |
同時接続台数 | 最大10台 |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Linux、Android、iOSなど |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | 30日間 |
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NordVPNについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
5.月額約900円のモロッコサーバーが利用できる「ExpressVPN」
- VPNへの接続が早い
- セキュリティ面も高性能
- 月額約920円でYouTubeプレミアムに登録可能
- 料金が割高
ExpressVPNは月額約920円のモロッコサーバーに接続することが可能です。
料金は高めなので、YouTubeプレミアムの料金とVPNの利用料金を合計すると、日本のYoutubeプレミアムよりも割高になってしまいます。
しかし、VPNの利用目的が別にあり、副次的にYoutubeプレミアムが安くなると考えれば、利用するメリットがあると言えるでしょう。
料金が高い分品質は高く、通信速度や通信の安定性も高い水準となっています。
料金は割高ですが、品質にこだわりたい場合は十分選択肢に入ってくるVPNとなっています。
要素 | ExpressVPN |
---|---|
本拠地 | ヴァージン諸島 |
料金(税込) | 月額8.33ドル~9.99ドル |
サーバー数 | 3,000台以上 |
サーバー設置国 | 105ヶ国 |
同時接続台数 | 最大8台 |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、AppleTVなど |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | 30日間 |
\ 30日間返金保証 /
ExpressVPNの評判や口コミについては、以下の記事をご覧ください。
YouTube Vancedの代替手段としてVPNを利用する際の注意点
YouTube Vancedの代替手段としてVPNを利用する場合、以下の点に注意が必要です。
- 急にアカウントが解約されることがある
- 登録に現地のクレジットカードが必要な場合がある
- 有料VPNの料金によっては結果的に安くならない場合がある
- 無料VPNはセキュリティの問題やサーバー地域の制限があることが多い
特に、YouTubeの今後の施策によっては急にアカウントが解約されるおそれがあることは留意しておかなければいけません。
それぞれ詳しく解説します。
急にアカウントが解約されることがある
VPNで安くYouTubeプレミアムに加入している場合、急にアカウントが解約されるおそれがあるので注意が必要です。
YouTubeは2024年6月からVPNを利用してYouTubeプレミアムに加入しているユーザーの取り締まりを開始しています。
YouTubeに発見され次第、YouTubeプレミアムの会員資格がはく奪されるので、現在安くYouTubeプレミアムを利用できていたとしても、今後YouTubeプレミアムが利用できなくなる可能性が高いです。
登録に現地のクレジットカードが必要な場合がある
VPNでYouTubeプレミアムの料金が安い地域から登録を行う場合、現地のクレジットカードが必要になる場合があります。
特にトルコやアルゼンチンのような月額料金が安い地域では、現地発行のクレジットカードでしかYouTubeプレミアムに登録できないような措置をとられていることが多いです。
今後、YouTubeがVPNを介したYouTubeプレミアムへの加入に対する取り締まりをさらに強化した場合、全世界で登録に現地のクレジットカードが必要になるおそれがあります。
有料VPNの料金によっては結果的に安くならない場合がある
仮にYouTubeプレミアムに安く加入できたとしても、有料VPNの料金を合わせると結果的に安くならない場合があることにも注意が必要です。
以前はインドやトルコなど、YouTubeプレミアムの料金がより安くなる地域での契約も可能でしたが、現在は規制が進んだ影響で、料金は安くても800円台となっています。
一方で、有料VPNの料金は、最安クラスでも月額270円からです。
日本のYouTubeプレミアムの料金が月額1,280円であることを考えると、安いVPNを利用しても大きく金額が下がることはなく、VPNの料金によっては、日本のYouTubeプレミアムの料金を上回る可能性があります。
そのため、コスト面を考えるのであれば、VPNを別の用途でも利用することを考えた方が良いでしょう。
無料VPNはセキュリティの問題やサーバー地域の制限があることが多い
VPNには無料のものも存在します。
無料のVPNを利用すれば、VPNの料金を考慮しない分、より安くYouTubeプレミアムを契約できる可能性があります。
しかし、一般的に無料のVPNはサーバーが設置されている国が少なく、YouTubeプレミアムの料金が安い国に接続できないことも少なくありません。
また、仮にYouTubeプレミアムを安く契約できたとしても、通信が安定せず、快適に動画を視聴できない場合があります。
YouTubeプレミアムを安く利用する目的でVPNを利用する場合は、有料のVPNを利用した方が無難でしょう。
YouTube Vancedの代替手段を活用しよう
YouTube Vancedが利用できなくなった理由や、代替手段について解説してきました。
本記事で重要なことをまとめると以下の通りです。
- YouTube Vancedは現在利用できない
- 代替手段としてはVPNの利用がおすすめ
- VPNを利用する場合はYouTubeプレミアムが安い国に接続できるかが重要
YouTube Vancedの代替手段としてはVPNの利用がおすすめです。
ただし、VPNを利用したYouTubeプレミアムの契約も徐々に規制が始まっており、以前ほど安くは利用できなくなっています。
そのため、VPNを利用する場合は、通信の安全性強化など、別の用途での利用も想定した方が良いでしょう。
当記事で紹介しているVPNはYouTube Vancedの代替手段として以外にも様々な用途で利用できるので、それぞれの機能を確認し、利用を検討してみてください。
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