Funimationとは？終了理由とクランチロールを日本で見る方法を解説

海外アニメ配信の先駆けとして人気を誇ったFunimationは、長年にわたり数多くの名作を世界中に届けてきました。現在はソニー傘下のCrunchyrollがその役割を引き継ぎ、Funimationで配信されていた多くの作品を視聴できます。

※2025年10月時点

本記事では、Funimation終了の経緯や統合の背景、日本から安全に視聴する方法、そしてCrunchyrollとの違いまで詳しく解説します。

Funimationとは？海外アニメ配信の先駆け

Funimation（ファニメーション）は、アメリカを拠点に日本アニメを世界へ届けてきた動画配信サービスです。

1990年代に誕生し、日本アニメのグローバル人気を高めた存在として知られています。吹替や字幕の品質にも定評があり、Crunchyrollが登場する以前から、海外アニメ市場の発展を支えた欠かせないプラットフォームです。

Funimationの基本情報と運営会社

Funimationは1994年にゲン・ファイリオン（Gen Fukunaga）氏によって設立されました。きっかけは『ドラゴンボールZ』の北米向け放送権を取得したことです。この成功が、アメリカでの日本アニメ人気を一気に広げるきっかけとなりました。

その後、Funimationは成長を続け、現在はSony Pictures Entertainment傘下のCrunchyroll, LLCが運営しています。つまり、かつてのFunimationブランドはCrunchyrollへ完全統合された形となっています。

項目	内容
設立年	1994年
創設者	Gen Fukunaga（ゲン・ファイリオン）
本社所在地	アメリカ・テキサス州フラワーマウンド
現在の運営会社	Crunchyroll, LLC（Sony傘下）
主な特徴	日本アニメの吹替・字幕配信に特化

Funimationは、ソニーグループによる買収後も長らく独自ブランドで運営されていましたが、グローバル戦略の一環として、2024年にCrunchyrollへ一本化されました。これにより、アニメ視聴環境がより統合的で利便性の高い形へと進化しています。

配信されていた人気アニメ一覧

Funimationでは、世界的に人気の高いアニメ作品が多数配信されていました。特に次のタイトルは、英語吹替版が好評を博し、北米を中心に多くのファンを獲得しています。

Funimationは単なる配信サービスではなく、吹替制作スタジオとしての役割も果たしていた点が特徴です。現地声優による高品質な吹替が、日本アニメの魅力をさらに引き立て、アニメ文化の国際的な発展に寄与しました。

Crunchyrollとの関係とソニーによる統合の背景

2021年、Sony PicturesがCrunchyrollを約12億ドルで買収し、Funimationと同一グループに統合しました。この動きにより、ソニー傘下の両サービスをひとつにまとめる体制が整えられました。統合の目的は、配信権や字幕、ユーザーアカウントなどを一本化し、より良い視聴体験を提供するためです。

主な統合の目的は以下のとおりです。

そして2024年4月、Funimationは正式に終了し、全ての作品がCrunchyrollへ移行しました。これにより、Crunchyrollは世界最大級のアニメ配信サービスとなり、FunimationはそのDNAを受け継いだ新しい形で存在し続けているといえます。

Funimationが終了した理由と今後の展開

ソニーグループが展開してきたアニメ配信事業「Funimation」は、2024年4月をもって完全に終了しました。終了の背景には、Crunchyrollとのブランド統合による事業一本化と運営効率化があります。

ソニー・ピクチャーズエンタテインメントとアニプレックスが協力し、世界規模でアニメ配信を強化するための戦略的判断でした。

時期	主な動き
2021年8月	ソニーがCrunchyrollを買収し、Funimation主導で統合計画を発表
2022年3月	Funimationの配信作品を順次Crunchyrollへ移行開始
2024年2月	4月のサービス終了とアカウント移行の告知
2024年4月2日	Funimationが正式に配信サービスを終了

2024年4月に完全終了した経緯

Funimationは2024年4月2日に公式にサービス提供を停止しました。この終了は、ソニー傘下での配信サービス統合を最終段階まで進めた結果です。終了告知は2月時点で発表され、ユーザーにはCrunchyrollへの移行案内メールが送付されました。停止直前まで既存ユーザーは作品を視聴できましたが、同日をもってすべてのサービスが閉鎖されています。

Crunchyrollへの統合と移行の背景

統合の目的は「世界的なアニメ配信網の強化」と「ブランド価値の集中化」にあります。FunimationとCrunchyrollの両サービスを並行運営すると、契約管理や翻訳、配信ライセンスの重複が生じていました。そこでソニーは、リソースをCrunchyrollに集約し、字幕・吹替の品質を統一しつつ新規タイトルの国際展開を強化しました。

統合によってFunimation作品の多くはCrunchyrollへ移行し、ユーザーはひとつのアカウントで視聴できる環境が整備されました。

旧アカウント・購入履歴の扱いについて

Funimationのアカウントは基本的にCrunchyrollへ移行されますが、購入履歴（デジタルライブラリ）は自動で引き継がれません。旧Funimationで購入したデジタル版アニメは、権利処理の都合により視聴できなくなるケースが多いと公式が案内しています。サブスクリプション契約のみ自動移行され、料金はCrunchyroll側で継続課金される仕組みです。

項目	対応内容
サブスクリプション契約	Crunchyrollアカウントへ自動移行
デジタル購入作品	自動移行なし（視聴不可になる場合あり）
視聴作品	権利調整中の作品は一部欠番の可能性あり

この変更に対し、ユーザーからは不満の声も上がっていますが、Crunchyrollは「今後も適切な代替提供を検討中」と表明しています。結果的に、視聴環境はCrunchyrollへ完全に統一され、Funimationブランドはその役割を終えました。

Funimationの作品はどこで見られる？

Funimationの配信作品は、現在ほぼすべてCrunchyroll（クランチロール）で視聴できます。 ただし、著作権や地域制限により一部のタイトルは未移行または配信停止の状態です。視聴できる作品はCrunchyroll公式サイトの作品ページで地域設定を確認しましょう。

2024年4月のサービス終了後、Funimationのコンテンツは段階的に統合されました。これにより、英語吹替や日本語字幕付きの人気アニメが一つのプラットフォームで楽しめるようになっています。

Crunchyrollで視聴できる旧Funimation作品

旧Funimation作品の多くはCrunchyrollに集約されています。「ドラゴンボール」「ワンピース」「進撃の巨人」「僕のヒーローアカデミア」などの人気シリーズも視聴可能です。

Funimation公式によると、統合はソニー傘下での戦略的な一元化であり、ユーザーが複数サービスを行き来する手間を省くことが目的とされています。

料金プランと字幕・吹替の違い

Crunchyrollの料金プランは、地域によって異なりますが、主に以下の4種類です。字幕・吹替の有無や同時視聴台数、オフライン再生機能が異なります。

プラン名	同時視聴台数	オフライン再生	主な特徴
Free（無料）	1台	不可	広告あり・一部作品のみ視聴可
Fan	1台	不可	広告なし・通常画質で視聴可能
Mega Fan	4台	可能	高画質・モバイルDL対応
Ultimate Fan	複数台	可能	限定特典・グッズ優先購入など

字幕・吹替の選択は作品単位で設定されています。英語吹替が豊富な作品も多く、旧Funimation作品の強みが引き継がれています。

利用できるデバイスと視聴環境の変化

Crunchyrollは主要デバイスに幅広く対応しており、Funimation時代よりも視聴環境が向上しています。

再生が不安定な場合は、アプリやOSの更新、キャッシュ削除などを行うと改善されることがあります。通信環境が安定していれば、1080pや4K画質でも快適に視聴できます。

旧Funimationアプリ終了後も、Crunchyroll側での再生品質やUIが継続的に改善されています。統合によってユーザー体験は全体的に向上しました。

あわせて読みたい

Nintendo Switch2でVPNを徹底活用！おすすめVPNも紹介 Nintendo Switch 2の発売が2025年6月に迫り、性能向上とともに地域制限やオンライン対戦環境への関心が高まっています。 そこで本記事ではNintendo Switch 2における、V...

日本からFunimation・Crunchyroll（クランチロール）を視聴する方法

Funimationは海外向けに提供されていたアニメ配信サービスで、現在はCrunchyroll（クランチロール）へ統合されています。

しかし日本国内からアクセスすると視聴制限がかかる場合があります。ここでは、視聴できない理由と安全なアクセス方法を解説します。

日本でFunimationが見られない理由（ジオブロック）

Funimationの配信は、主にアメリカやカナダなどの一部の国だけに限定されています。日本のIPアドレスからアクセスすると、「Funimation is not available in your region.」というメッセージが表示され、再生が制限されます。 この仕組みは「ジオブロック（Geo-block）」と呼ばれ、ライセンス契約に基づき地域外からの視聴を遮断するものです。

項目	内容
対象地域	アメリカ、カナダ、イギリスなど
制限の理由	配信権の契約範囲によるもの
表示メッセージ	Funimation is not available in your region.

この制限を回避するには、VPN（仮想プライベートネットワーク）を利用して接続元の国を切り替える方法が有効です。VPNを利用すると、日本にいながら海外のサーバー経由でアクセスできるため、Funimationのサイトを表示できるようになります。

VPNを使って安全にアクセスする手順

VPNを使うことで、アメリカなどFunimationの対象地域を経由して安全にアクセスできます。通信を暗号化するため、個人情報の保護にも役立つのが特徴です。無料VPNでは通信速度やセキュリティ面に不安があるため、有料の信頼できるサービスを選ぶことが大切です。

VPNの設定方法（PC・スマホ別）

VPN接続が切れていると再びジオブロックが有効になります。必ず接続状態を確認してからFunimationを開くようにしましょう。

おすすめのVPNサービス3選

Funimation対応地域の接続には、速度・安定性・セキュリティが大切です。

ここでは信頼性の高い3社を厳選し、比較できるようにまとめました。まずは1か月で試し、安定性を確認してから長期プランへ移行するとよいです。いずれも同時接続や返金保証が充実しています。

項目	NordVPN	Surfshark	MillenVPN
同時接続台数	最大10台（1アカウント）	無制限	無制限（公正使用ポリシー準拠）
サーバー規模の目安	多数の国と地域に展開	3,200台超／約100か国	2,000台超／140超のロケーション
主な特徴	高速・安定／監査済みノーログ	コスパと使いやすさ／無制限接続	日本発の運営／日本語サポート
向いている人	速度重視と幅広い用途	家族や多端末ユーザー	日本語サポートを重視する人

1. NordVPN｜高速・安定で総合力が高い

NordVPNは同時接続10台に対応し、家庭内の複数端末もまとめて保護できます。速度と安定性のバランスに優れ、幅広い用途で使いやすいのが魅力です。

NordVPN	特徴
概要	高速と安定性のバランスがよいVPN。機能が豊富で最適化しやすい。
同時接続	10台
主な特長	監査済みノーログ／高度な暗号化／豊富なプロトコル
向いている人	速度と安心感を重視。幅広い用途で使いたい人。

＼ 今なら60%割引 + 3か月延長 ／

NordVPNについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

2. Surfshark｜無制限接続でコスパ重視に最適

Surfsharkは接続台数が無制限です。家族や複数端末をたくさん使う人に向いています。国のカバレッジも広く、初めてでも操作がやさしい設計です。

Surfshark	特徴
概要	同時接続が無制限。家族や多端末での利用に向く。
同時接続	無制限
主な特長	約100か国に展開／3,200台超のサーバー／ノーログ
向いている人	コスパと使いやすさを重視する人。

＼ 30日間返金保証 ／

Surfsharkについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

3. MillenVPN｜日本語サポートが充実の国産系

MillenVPNは日本発の運営で、案内やサポートが日本語で完結します。同時接続は無制限に拡張され、柔軟に使いやすくなりました。ロケーション数も幅広く、目的地に合わせて切り替えやすいです。

MillenVPN	特徴
概要	日本発の運営。日本語の案内とサポートで導入が簡単。
同時接続	無制限（公正使用ポリシー準拠）
主な特長	2,000台超のサーバー／140超のロケーション
向いている人	日本語で安心して始めたい人。多端末で使いたい人。

＼ 30日間返金保証！ ／

MillenVPNについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

あわせて読みたい

【2025年11月】VPNのおすすめ人気ランキング15選！無料から有料まで紹介 おすすめのVPNが知りたい！ VPNってどうやって選べばいいの？ 「おすすめのVPNサービスについて知りたい」と考えていませんか？ 種類が豊富すぎるため、簡単には選べま...

FunimationとCrunchyrollの違いを比較

結論：現在はCrunchyrollの利用が最も現実的でおすすめです。Funimationは2024年4月に完全終了し、作品や会員データの多くはCrunchyrollへ統合されました。両サービスの違いを理解することで、今後どのプラットフォームを利用すべきか明確になります。

料金・機能・配信範囲の比較表

項目	Funimation（終了）	Crunchyroll（現行）
サービス状況	2024年4月2日に全サービス終了。 アプリ・公式サイトは利用不可。	現在も運営中。 ソニー傘下で世界的に展開中。
配信作品数	過去に英語吹替中心の作品を多数配信。 新規視聴は不可。	旧Funimation作品を含む豊富なラインナップ。 独占配信タイトルも増加中。
料金プラン	新規登録終了。既存会員は自動移行対象。	無料プラン＋有料プラン（月額制）。 地域ごとに価格が異なる。
字幕・吹替対応	主に英語吹替が中心。	多言語字幕・吹替に対応。 地域によって差あり。
対応デバイス	既存アプリは停止。	PC・スマホ・タブレット・TVなどに対応。
配信地域	主にアメリカなど英語圏。	200以上の国と地域で視聴可能。

どちらがアニメファンにおすすめか

アニメファンにおすすめなのはCrunchyrollです。理由は以下の3点です。

今後はCrunchyrollがアニメ配信の中心を担うことが予想されます。Funimation終了後も、同サービスで継続して視聴できるため、アニメファンは移行手続きを済ませておくと安心です。

Funimationについてよくある質問（FAQ）

Funimationのサービス終了後、多くのユーザーから「アカウントは使えるのか」「購入済みの作品はどうなるのか」「VPNの使用は違法か」といった疑問が寄せられています。ここでは、公式発表や信頼性の高い情報をもとに、よくある質問を整理しました。

Funimationのアカウントは使える？

Funimationで購入した作品は、現在視聴できません。Funimationのデジタルライブラリ機能は完全に終了し、過去に購入したエピソードやシリーズへのアクセスも停止されています。これは配信権の契約がFunimation側で終了したためで、Crunchyrollに自動移行される仕組みもありません。

ただし、Funimationで配信されていた人気アニメの多くはCrunchyrollで視聴できるようになっており、同じ作品を再度楽しみたい場合は、Crunchyrollの作品一覧を確認するのがおすすめです。

購入済みの作品は視聴できる？

Funimationで購入した作品は、現在視聴できません。Funimationのデジタルライブラリ機能は完全に終了し、過去に購入したエピソードやシリーズへのアクセスも停止されています。これは配信権の契約がFunimation側で終了したためで、Crunchyrollに自動移行される仕組みもありません。

ただし、Funimationで配信されていた人気アニメの多くはCrunchyrollで視聴できるようになっており、同じ作品を再度楽しみたい場合は、Crunchyrollの作品一覧を確認するのがおすすめです。

VPNでFunimationを見るのは違法？

VPNを使ってFunimationにアクセスすること自体は違法ではありません。VPNは通信を暗号化し、個人情報を守るためのツールです。日本国内からFunimationのサイトに接続すると地域制限（ジオブロック）で視聴できませんが、VPNを利用すれば海外サーバー経由でアクセス可能になります。

ただし、この方法はFunimationの「利用規約」に反する可能性があるため注意が必要です。アカウント停止や契約違反となるリスクがあるため、公式に統合されたCrunchyrollを利用するほうが安全で確実です。CrunchyrollではFunimationの人気作品を多数配信しており、字幕・吹替にも対応しているため、合法的かつ快適に視聴できます。

まとめ｜Funimation終了後もアニメは見られる

いかがでしょうか？

Funimationが終了しても、アニメは引き続き視聴できます。 現在はソニー傘下のCrunchyrollが主要な配信プラットフォームとなっており、旧Funimationの多くの作品がそちらで提供されています。移行後も、視聴方法を知っておけば問題ありません。

サービス終了後も、ユーザーがアニメを楽しむ環境は整っています。作品検索からプラン選定までを慎重に行えば、Funimation時代と同様に高品質なアニメ体験を継続できます。