個人利用におすすめのVPNが知りたい!
VPNってどう選べばいいの?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
以前は企業で利用されることが多かったVPNですが、近年は無料Wi-Fiの普及などもあり、個人で利用する人が増えています。
当記事では個人利用におすすめのVPNを有料と無料に分けて紹介します。
VPNを利用するメリットやデメリット。個人利用するVPNの選び方などについても解説しているので、VPNの個人利用を考えている人はぜひご覧ください。
- おすすめの個人利用VPNは有料なら「NordVPN」、無料なら「VPN Gate」
- VPNはインターネットの安全性確保以外にも活用可能
- VPNを選ぶ際には利用目的に合った性能のものを選ぶのが重要
VPNラボは、Webマーケティング会社「株式会社オークス」を運営する、げんたが監修しています。VPNの使用歴は約3年。これまで20カ国以上旅をしながらVPNを使用。
VPNとは?
VPN(Virtual Private Network)とは、インターネットをはじめとした通信網に、仮想的な専用回線を構築する技術です。
具体的には、既存の通信網の中に仮想的なトンネルのようなものを構築し、外部からの操作を防止する処理が施された情報を分割してやり取りしています。
さらに、通信情報には暗号化処理が施されるため、万が一情報が漏えいしても簡単には解読されません。
基本的には通信のセキュリティを強化するために利用されますが、企業が提供しているVPNサービスを利用する場合は、国外のVPNサーバーに接続することになることを利用し、国外のIPアドレスを利用する目的でも利用されることが多いです。
VPNの個人利用は必要?
一昔前は、VPNと言えば企業が社内のセキュリティを向上するために利用するもので、個人で利用する必要性は低いものでした。
しかし、Wi-Fiが普及してからは端末をインターネットに接続する機会が多くなったこともあり、個人でも通信の安全性確保に関心を持つ人が増えてきています。
また、リモートワークの普及によって、社外でも重要な情報を扱う機会が増えてきました。
結果的に、セキュリティを確保したインターネット環境を手軽に用意する手段として、多くの人がVPNを利用しはじめています。
VPNを個人利用するメリット
VPNを個人利用するメリットは以下の通りです。
- 安全にインターネットを利用できる
- 制限がかかった海外のサービスにアクセスできる
- 海外から日本のサービスにアクセスできる
- スロットリングを回避できる
- サブスクを安く利用できる可能性がある
通信の安全性を確保するだけでなく、IPアドレスが変更できることによって様々なメリットがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
安全にインターネットを利用できる
VPNを利用することで、インターネットを安全に利用できます。
先述の通り、VPNは既存の回線の中にセキュリティが強化された専用回線を仮想的に構築するため、通常よりも安全にインターネットを利用できます。
特に有効なのが無料Wi-Fiを利用する時です。
無料Wi-Fiは気軽に利用できる反面、通信が暗号化されておらず、不特定多数が利用するため、第三者に情報が漏えいするリスクがあります。
VPNを利用すれば、通信している情報が第三者に操作されづらくなる上、情報が暗号化されるため、そのまま無料Wi-Fiに接続するよりも安全に利用することが可能です。
制限がかかった海外のサービスにアクセスできる
VPNを利用すれば、制限がかかった海外のサービスにアクセスすることが可能です。
インターネット上のサービスの中には、ジオブロックという機能で特定の地域からのアクセスを制限しているものがあります。
日本からのアクセスに対してジオブロックが適用されている場合、通常であればサービスにアクセスすることはできません。
企業が提供しているVPNサービスを利用する場合、基本的には企業が世界各国に設置したVPNサーバーを経由してインターネットに接続することになります。
結果、IPアドレスがサーバーが設置されている地域のものになるため、日本からアクセスできないサービスにアクセスできます。
一般的に、VPNサービスを提供している企業は世界各国にサーバーを設置しているため、アクセスしたいサービスに合わせて利用するサーバーを変えれば、地域限定のサービスにアクセスすることも可能です。
海外から日本のサービスにアクセスできる
制限がかかった海外のサービスにアクセスできるのと同じように、VPNを利用すると海外から日本のサービスにアクセスすることも可能です。
海外からVPNサービスを利用して、日本のVPNサーバーに接続すれば、制限を受けずに海外から日本のサービスを利用できます。
特に海外出張や海外旅行をすることが多い人の場合、サービスによっては海外版にアクセスすることになってしまったり、日本では利用できる機能が利用できないことも多いため、VPNを利用するメリットは大きいといえるでしょう。
ただし、地域によってはVPNの利用自体を制限していることもあるので、海外でVPNを利用する際は、あらかじめVPNを利用しても問題ないか確認しておく必要があります。
スロットリングを回避できる
VPNを利用することで、スロットリングを回避することができます。
スロットリングとは、インターネットプロバイダが回線全体の混雑を抑えるために行う人為的な通信速度の抑制のことです。
スロットリングが発生すると通信速度が低下するため、動画のような通信量の多いコンテンツを利用する際に支障が出ることがあります。
VPNを利用すると通信情報が暗号化されるため、プロバイダが通信量を確認することができなくなり、スロットリングを回避することが可能です。
サブスクを安く利用できる可能性がある
VPNを利用することで、サブスクを安く利用できる可能性があります。
世界中に展開されているサブスクは、地域によって料金が調整されていることが多いです。
そのため、VPNを利用して料金が安い国のサーバーに接続すれば、通常よりも安くサブスクを利用できる可能性があります。
ただし、近年はVPNを介したサブスク契約を規制しているサービスも多いため、注意が必要です。
VPNを個人利用するデメリット
VPNを個人利用するデメリットには以下のようなものがあります。
- 有料のVPNでは費用がかかる
- 通信速度が遅くなるおそれがある
- 通信が安定しない可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
有料のVPNでは費用がかかる
まずは有料のVPNでは費用がかかることです。
有料のVPNは性能が高い反面、利用する際に料金がかかります。
基本的には長期契約した方が安くなる傾向にあるので、短期で利用したい場合は料金が割高になりがちです。
一方、VPNサービスの中には無料のものも存在しています。
しかし、無料のVPNサービスは有料のVPNの機能を制限したものが多く、有料版が存在しないサービスの場合はセキュリティ面に問題があることも少なくありません。
VPNを利用する場合は機能をよく確認し、自身の用途の中でコストパフォーマンスが高いものを選択するようにしましょう。
通信速度が遅くなるおそれがある
VPNを利用すると、通信速度が遅くなることがあります。
VPNはセキュリティを強化する処理を行う都合上、どうしても通常より通信速度が遅くなりがちです。
特に接続している端末とサーバーの物理的距離が遠い場合、通信速度が遅くなる傾向にあります。
通信速度を重視するのであれば、なるべく自分と距離が近いサーバーを利用するようにしましょう。
また、VPNサービスの中には通信速度を強みにしているものもあります。
通信速度が気になる人は、通信速度に強みを持つサービスを利用すると良いでしょう。
通信が安定しない可能性がある
通信が安定しない可能性があるのもVPNのデメリットです。
VPNサービスでは企業が提供するサーバーに世界中の人が接続するため、サーバーの負荷が大きくなり、通信が不安定になることがあります。
特に設置しているサーバーが少ない場合、通信が不安定になりがちです。
通信が不安定になることを可能な限り避けたいのであれば、サーバー設置数が多いVPNサービスを利用しましょう。
特に無料VPNはサーバーの設置数が少ないものが多いので、通信の安定性を求めるのであれば避けた方が無難です。
個人利用するVPNを選ぶ際の比較ポイント
個人利用するVPNを選ぶ際の比較ポイントは、以下の通りです。
- 利用料金を比較する
- サーバー数を比較する
- サーバー設置国を比較する
- 同時接続数を比較する
上記を総合的に判断し、自身にあったサービスを選択することが重要になります。
それぞれ詳しく解説します。
利用料金を比較する
まずは利用料金について確認しましょう。
有料VPNの場合、月額か年額で料金を支払うことになります。
有料VPNの金額は月額数百円のものから千円台のものまで幅広く、自身の予算に合ったものを選択することが重要です。
基本的には月額プランの他に年間プランと2年契約プランを提供しているVPNサービスが多く、契約期間が長期のプランほど月あたりの料金が安くなっています。
また、サービスによっては1週間などの短期間で利用できるプランを用意されていることもあります。
海外旅行などで利用したい場合は、短期間のプランがあるVPNを利用するのがおすすめです。
サーバー数を比較する
VPNを選ぶ際には、サーバー数を比較することも重要です。
サーバー数が多いVPNを利用すれば、利用者が分散することでサーバーにかかる負荷が少なくなるので、通信が安定しやすくなります。
また、特定のサーバーでトラブルがあった場合にも、別のサーバーを利用することで対処することが可能です。
サーバー設置国を比較する
サーバー数と同時に、サーバーの設置国もVPNを選ぶ基準となります。
サーバーの設置国が多いほど、利用したいサービスのジオブロックを回避しやすいです。
特に自国でしか利用できないように制限をかけているようなサービスを利用したい場合は、サービスが利用できる国にサーバーが設置されているか事前に確認する必要があります。
VPNサービスの中には、サーバー数は多くても設置国の数は少ないものもあるので、VPNサービスを選ぶ際には、サーバー数だけでなくサーバー設置国もよく確認しましょう。
同時接続数を比較する
複数のデバイスをVPNに接続したい場合は、同時接続台数も確認しておきましょう。
1つのアカウントでVPNに接続できるデバイス数は、サービスによって異なります。
中には接続台数が無制限のものもあるので、グループでの利用を想定している場合は台数制限のないサービスを利用しましょう。
一般的に、無料のVPNサービスは同時接続台数が少ないことが多いです。
個人利用におすすめの人気有料VPN6選
個人利用におすすめの人気有料VPNを6つ紹介します。
サービス名 | NordVPN | Surfshark | MillenVPN | CyberGhost | PIA | ExpressVPN |
---|---|---|---|---|---|---|
本拠地 | パナマ | オランダ | 日本 | ルーマニア | アメリカ | ヴァージン諸島 |
料金(税込) | 月額640円~2,430円 | 月額308円~2,678円 | 月額360円~1,580円 | 月額320円~1,790円 | 月額270円~1,480円 | 月額8.33ドル~9.99ドル |
サーバー数 | 6,400台 | 3,200台 | 1,300台 | 9,600台以上 | 25,000台以上 | 3,000台以上 |
サーバー設置国 | 111ヶ国 | 100ヶ国 | 72ヶ国 | 100ヶ国 | 91ヶ国 | 105ヶ国 |
同時接続台数 | 最大10台 | 無制限 | 最大10台 | 最大7台 | 最大10台 | 最大8台 |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Linux、Android、iOSなど | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、Chormeなど | Windows、macOS、Android、iOS | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、Firefoxなど | Windows、MacOS、Linux、Android、iOSなど | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、AppleTVなど |
ノーログポリシー | あり | あり | あり | あり | あり | あり |
返金保証期間 | 30日間 | 30日間 | 30日間 | 最大45日間 | 30日間 | 30日間 |
それぞれ強みが異なるので、自分に合ったものを利用するようにしましょう。
1. 利用目的を問わず利用できるVPN「NordVPN」
- 1,400万人のユーザーが利用している信頼性
- 暗号強度の高い「AES256bit」を採用
- サーバー設置国数・サーバー数ともに高水準
- 料金は若干高め
NordVPNは確かな暗号強度とサーバー台数の多さから、利用目的を問わずに利用できるVPNです。
暗号化技術には「AES256bit」という突破された記録がないものを採用しているほか、6,400台のサーバーが111ヶ国に設置されています。
全世界に1,400万人以上のユーザーが存在し、セキュリティ強化からジオブロックの回避まで、様々な用途で利用されるVPNです。
要素 | NordVPN |
---|---|
本拠地 | パナマ |
料金(税込) | 月額640円~2,430円 |
サーバー数 | 6,400台 |
サーバー設置国 | 111ヶ国 |
同時接続台数 | 最大10台 |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Linux、Android、iOSなど |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | 30日間 |
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NordVPNについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
2. 無制限に同時接続できるVPN「Surfshark」
- 無制限の同時接続数
- 2年契約なら月額306円で利用可能
- 単月契約だと料金が高め
- サポートが英語のみ
Surfsharkは月額307円から利用できるリーズナブルなVPNです。
最大の特徴は同時接続台数が無制限なことで、グループでの利用にも問題なく対応できます。
「AES256bit」を採用しているほか、サーバー設置国も多めなので、用途が限定されることもありません。
ただし、サポートが英語のみである点には注意が必要です。
要素 | Surfshark |
---|---|
本拠地 | オランダ |
料金(税込) | 月額308円~2,678円 |
サーバー数 | 3,200台 |
サーバー設置国 | 100ヶ国 |
同時接続台数 | 無制限 |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、Chormeなど |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | 30日間 |
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Surfsharkの評判や口コミについては、以下の記事をご覧ください。
3. 日本語のサポートが充実したVPN「MillenVPN」
- 日本語のサポートが充実
- サーバー設置国が多め
- 短期プランが充実
- サーバー数は少なめ
MillenVPNは国産のVPNで、日本人向けのサポートが充実しているのが特徴です。
大手のVPNの中ではサーバー数は少ないものの、サーバー設置国は72ヶ国と十分なため、ジオブロック回避の目的でも問題なく利用できます。
また、1週間や15日など、短期のプランが充実しているのも特徴で、海外旅行や海外出張で一時的にVPNを利用したい人にもおすすめです。
要素 | MillenVPN |
---|---|
本拠地 | 日本 |
料金(税込) | 月額360円~1,580円 |
サーバー数 | 1,300台 |
サーバー設置国 | 72ヶ国 |
同時接続台数 | 最大10台 |
対応OS・デバイス | Windows、macOS、Android、iOS |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | 30日間 |
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Millen VPNについては、以下の記事で詳しく解説しています。
4. 通信の安定性を求める人におすすめのVPN「CyberGhost」
- 用途に合わせた専用サーバーがある
- 9,600台以上のサーバーを保有
- 特定のサービスが利用できない
CyberGhostは通信の安定性に定評があるVPNです。
サーバー数が9,600台以上と多く、ユーザーが各サーバーに分散するため、各サーバーへの負荷が少なくなっています。
また、用途に応じて利用できるサーバーを分けているため、他の用途で利用しているユーザーの影響を受けることがありません。
結果的に大手のVPNの中でも特に通信が安定しやすいVPNとなっています。
要素 | CyberGhost |
---|---|
本拠地 | ルーマニア |
料金(税込) | 月額320円~1,790円 |
サーバー数 | 9,600台以上 |
サーバー設置国 | 100ヶ国 |
同時接続台数 | 最大7台 |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、Firefoxなど |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | 最大45日間 |
CyberGhostについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
5. 料金の安さが強みのVPN「PIA」
- 2年契約で月額270円は破格
- サーバー数が随一
- 通信速度は控えめ
- 2ヶ月間の無料プランあり
PIAはコストパフォーマンスを重視する人におすすめのVPNです。
2年契約プランなら月額270円で利用が可能で、VPNを利用することによる金銭的なコストを最小限に抑えられます。
また、サーバー数も25,000台以上と多く、通信が安定しているのも特徴です。
2ヶ月間の無料プランも用意されているので、気軽に利用できる点も優れているVPNといえるでしょう。
要素 | PIA |
---|---|
本拠地 | アメリカ |
料金(税込) | 月額270円~1,480円 |
サーバー数 | 25,000台以上 |
サーバー設置国 | 91ヶ国 |
同時接続台数 | 最大10台 |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Linux、Android、iOSなど |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | 30日間 |
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PIAについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
6.品質を重視したい人におすすめのVPN「ExpressVPN」
- VPNへの接続が早い
- セキュリティ面も高性能
- インドのIPアドレスを安全に取得可能
- 料金が割高
ExpressVPNは基本性能の高さが特徴のVPNです。
「AES256bit」を採用しているため安全性が高くなっているほか、「Lightway」という独自プロトコルを採用することで、快適な通信速度と安定性を実現しています。
また、仮想サーバーを活用することで、インドなどのVPNサーバーの設置が難しい国のIPアドレスも利用できることも大きなメリットです。
料金は割高ですが、品質にこだわりたい場合は十分選択肢に入ってくるVPNとなっています。
要素 | ExpressVPN |
---|---|
本拠地 | ヴァージン諸島 |
料金(税込) | 月額8.33ドル~9.99ドル |
サーバー数 | 3,000台以上 |
サーバー設置国 | 105ヶ国 |
同時接続台数 | 最大8台 |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、AppleTVなど |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | 30日間 |
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ExpressVPNの評判や口コミについては、以下の記事をご覧ください。
無料で使える個人利用におすすめの人気VPN5選
続いて、無料で利用できる個人利用におすすめのVPNを5つ紹介します。
サービス名 | VPN Gate | ProtonVPN | Windscribe | TunnelBear | Hide.Me |
---|---|---|---|---|---|
本拠地 | 日本 | スイス | カナダ | カナダ | マレーシア |
料金(税込) | 無料 | 無料(有料版は月額4.49ユーロ~9.99ユーロ) | 無料(有料版は月額5.75ドル~9ドル) | 無料(有料版は月額3.33ドル~9.99ドル) | 無料(有料版は月額2.59ドル~9.95ドル) |
サーバー数 | 6,300台以上 | 240台以上(有料版は6,500台以上) | 12台(有料版は5,400台以上) | 不明 | 不明(有料版は2,600台) |
サーバー設置国 | 不明 | 5ヶ国(有料版は110ヶ国以上} | 10ヶ国(有料版は63ヶ国) | 47ヶ国 | 8ヶ国(有料版は91ヶ国) |
同時接続台数 | 5台 | 1台(有料版は最大10台) | 1台(有料版は無制限) | 1台(有料版は無制限) | 1台(有料版は10台) |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Android、iOS | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox | Windows、MacOS、Android、iOS、 Linux | Windows、MacOS、Android、iOS | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox |
ノーログポリシー | なし | あり | あり | あり | あり |
返金保証期間 | なし | 30日間 | 3日間 | なし | 30日間 |
無料VPNは品質に問題があるものも多いですが、当記事で紹介しているものは無料でも利用しやすいものとなっているので、ぜひ利用を検討してみてください。
1.筑波大学が提供する完全無料のVPN「VPN Gate」
- 運営元が信頼できる
- 6,300台以上のサーバー数は無料VPNでは随一
- アプリがないため手動で設定が必要
- アクセスログが2週間保存される
VPN Gateは日本の国立大学である筑波大学が学術研究のために公開しているVPNです。
大学が公開しているVPNということもあって運営元がはっきりしているのが強みであるほか、無料にも関わらず6,300台以上のサーバー数を誇っており、通信が安定しているのが特徴です。
ただし、悪用防止のためにアクセスログが最低2週間保存されるため、重要な情報のやりとりは控えた方が良いでしょう。
要素 | VPN Gate |
---|---|
本拠地 | 日本 |
料金(税込) | 無料 |
サーバー数 | 6,300台以上 |
サーバー設置国 | 不明 |
同時接続台数 | 5台 |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Android、iOS |
ノーログポリシー | なし |
返金保証期間 | なし |
2.無料版でもサーバー数が多いVPN「ProtonVPN」
- 無料版でも240台以上のサーバーが利用可能
- 2つ以上のサーバーを経由することで高い安全性を確保
- 無料版では同時接続数は1台のみ
有料のVPNサービスであるProtonVPNですが、無料版も提供されており、無期限で利用可能です。
ProtonVPNでは2つ以上のサーバーを経由して通信を行う「Secure Core」という技術を採用しており、高い通信安全性を実現しています。
無料版では機能が制限されており、利用できるサーバーや同時接続台数が少なくなっていますが、セキュリティ面については有料版と同等のものを利用可能です。
要素 | ProtonVPN |
---|---|
本拠地 | スイス |
料金(税込) | 無料(有料版は月額4.49ユーロ~9.99ユーロ) |
サーバー数 | 240台以上(有料版は6,500台以上) |
サーバー設置国 | 5ヶ国(有料版は110ヶ国以上} |
同時接続台数 | 1台(有料版は最大10台) |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | 30日間 |
ProtonVPNについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
3.無料版でも毎月10GBまで利用できるVPN「Windscribe」
- 毎月10GBまで無料で使える
- 10ヶ国のサーバーを利用可能
- 無料版では日本のサーバーが利用できない
Windscribeはカナダを拠点とするVPNサービスで、基本は有料ですが、無料版も提供しています。
無料版は通信量の制限があり、毎月10GBまでしか利用できませんが、暗号化技術に関しては有料版と同じものが利用可能です。
サーバー数も制限されているものの、10ヶ国のサーバーが利用できるので、ジオブロック回避には充分活用できます。
要素 | Windscribe |
---|---|
本拠地 | カナダ |
料金(税込) | 無料(有料版は月額5.75ドル~9ドル) |
サーバー数 | 12台(有料版は5,400台以上) |
サーバー設置国 | 10ヶ国(有料版は63ヶ国) |
同時接続台数 | 1台(有料版は無制限) |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Android、iOS、 Linux |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | 3日間 |
4.無料版でも必要な機能が使えるVPN「TunnelBear」
- 無料でも機能が充実
- 無料版でも「AES256bit」を採用
- 毎月の通信容量が500MBに制限されている
- 無料版では同時接続数は1台のみ
TunnelBearは無料版でも必要な機能がそろっているVPNです。
有料版は接続台数が無制限なことが強みですが、無料版では1台しか接続できません。
また、毎月の通信量も500MBに制限されています。
しかし、基本的な機能については制限されておらず、キルスイッチなどの機能が利用可能なのが強みです。
要素 | TunnelBear |
---|---|
本拠地 | カナダ |
料金(税込) | 無料(有料版は月額3.33ドル~9.99ドル) |
サーバー数 | 不明 |
サーバー設置国 | 47ヶ国 |
同時接続台数 | 1台(有料版は無制限) |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Android、iOS |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | なし |
TunnelBearの評判や口コミについては、以下の記事をご覧ください。
5.無料版でも通信が安定しやすいVPN「Hide.Me」
- VPN接続するアプリを個別で選べる
- 通信が安定している
- 無料版では8ヶ国のサーバーしか利用できない
- 無料版では日本のサーバーが利用できない
Hide.Meは「スプリットトンネリング」という機能が特徴のVPNです。
デバイス全体をVPNに接続するのではなく、アプリケーション単位でVPNに接続できるので、サーバーの負荷が減り、通信の安定性につながっています。
また、無料版でも暗号化技術に「AES256bit」を採用しているので、安全性が高いのも特徴です。
ただし、無料版ではサーバー設置国が8ヶ国と少なめになっているので注意しましょう。
要素 | Hide.Me |
---|---|
本拠地 | マレーシア |
料金(税込) | 無料(有料版は月額2.59ドル~9.95ドル) |
サーバー数 | 不明(有料版は2,600台) |
サーバー設置国 | 8ヶ国(有料版は91ヶ国) |
同時接続台数 | 1台(有料版は10台) |
対応OS・デバイス | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox |
ノーログポリシー | あり |
返金保証期間 | 30日間 |
より詳しくおすすめのVPNを知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
VPNを個人利用する際の注意点
VPNを個人利用する際の注意点には、以下のようなものがあります。
- 国によってはVPNが利用できない
- VPNによっては通信内容が利用されるおそれがある
特に、通信内容が利用されるおそれがある点についてはしっかりと把握しておく必要があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
国によってはVPNが利用できない
VPN国によっては利用に規制がかかっており、利用できない場合があります。
現在、以下の国ではVPNの利用ができません。
- ロシア
- ベラルーシ
- トルクメニスタン
- 北朝鮮
- イラク
- オマーン
- イラン
※2024年11月時点
上記の他にも、トルコやアラブ首長国連邦などでは違法行為や不道徳行為での利用を禁じています。
また、ミャンマーのようにVPNを規制しようとする動きを見せている国も少なくありません。
VPNを利用する際は、利用しようとしている国でVPN規制が行われていないか、あらかじめ確認しておきましょう。
VPNによっては通信内容が利用される恐れがある
VPNによっては通信内容が別の用途に利用される恐れがある点にも注意しましょう。
一般的に、有料のVPNはノーログポリシーという、VPNを通じたアクセスログを保存しないポリシーを掲げています。
ノーログポリシーを掲げているVPNサービスの場合は、アクセスログが保存されないので、通信情報が流出したり、別の用途で使われることは基本的にありません。
しかし、中にはノーログポリシーを掲げておらず、アクセスログを保存しているVPNが存在します。
特に有料版が存在しない完全無料のVPNには、ノーログポリシーを掲げていないものが多いです。
VPNを選ぶ際には、ノーログポリシーを掲げているかあらかじめ確認しておきましょう。
個人利用でもVPNはメリットが多い!
個人利用におすすめなVPNや、VPNを利用するメリット・デメリットなどについて解説してきました。
本記事で重要なことをまとめると以下の通りです。
- おすすめの個人利用VPNは有料なら「NordVPN」無料なら「VPN Gate」
- VPNはインターネットの安全性確保以外にも活用可能
- VPNを選ぶ際には利用目的に合った性能のものを選ぶのが重要
VPNはセキュリティの強化以外にも、ジオブロックやスロットリングの回避に利用できます。
個人で利用するVPNを選ぶ際は、性能が自身の利用目的に合っているか、良く確認しましょう。
当記事を参考に、ぜひ自分にとって最適なVPNアプリを探してみてください。
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